FanPoteri
俳句短歌

リュックの肩のベルトのねじれ

 自転車で帰宅途中、前の自転車の人が背負っているリュックの肩ベルトがねじれていた。気になった。

 他人のねじれに遭遇したのは初めてであるものの、妻がよくねじれているのだ。

 気になるから直すのだが、本人はどうやら気にならないよう。

 神経質なのだろうか。そもそも、ねじれないように背負わないか?

 本人が気にしないのだから余計なお世話と思う。自分の心の狭さを痛感させられる。

 痛感させられているのだから、本人だけの問題ではなく他者にも影響を及ぼしていることになる。

 だからと言って糾弾されるべきかと言えば、それはおかしい。

 思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ 俵万智