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俳句短歌

言い間違いはネタになる ふらこことふららこ2

鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 三橋鷹女

鞦韆で歳時記をひくとでてくる有名な句だ。

強烈な句だが、これは作者が女性だからここまで有名だというのもあると思う。

歳時記の別の句に以下を見つけた。

鞦韆を下りきて僧の無言かな  加藤秋邨

この句は知らなかったが、良い。

ブランコと僧侶がイメージとして遠いので、逆にリアルに感じる。

加藤楸邨、やはり好きだ。

川柳はポップなので、俳句をやる人からすると軽視されるのでは無いかと思うが、ちゃんと勉強すると歴史もあるし深いのだろう。

昔NHKの「俳句王国」で川柳作家のやすみりえさんが出ていたことがあった。

この人の作る俳句は、俳句的にも面白く句会でも評価されていたと思う。

今でも印象に残っているのは、「ふらここ」の回でやすみさんが「ふららこ」と言い間違え、番組内で自分で訂正していたのだ。

「ふららこ」という発音は、「ら」が連続するところが呂律がまわっていない感じを与え、何か聞く方を不安な気持ちにさせる。

スタッフが、番組進行中に間違っていると指摘したのだろうか。

「俳句王国」は俳句に詳しい人が見るのだろうから、放っておいたら電話がいっぱいかかってくるのか。