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哲学

僕のテレビは寒さで画期的な色になり

井上陽水は私にとって特別だ。

というのは、私が早稲田大学出身で哲学に興味があるからだ。

早稲田で哲学と言えば竹田青嗣、竹田青嗣と言えば『陽水の快楽』。

リアルタイムではなかったが、かつてセンター試験でこれが取り上げられて話題になったことは知っていた。

過去問としてセンター試験の問題は解いた記憶がある。

井上陽水にはやはり魅力がある。

マリファナで捕まったり、「傘がない」がグランドファンクレイルロードの曲と似ていても魅力があることを認めざるを得ない。

笑っていいとも!のテレフォンショッキングでコーヒールンバの歌詞を解釈していくのも大変面白かった。

CM中に歌ったりして。

「氷の世界」の歌詞で、テレビが寒さで画期的な色になるあたり、これを映像化不可能という前提に立つといかにも文学というか哲学というか芸術とは何かを考えさせられる。

寒さが原因で画期的な色になったというのだから、壊れた感、バグった感はある。

スタイリッシュで綺麗な色というよりかは、ギクシャクして鬼気迫る色なのだろう。

画期的な色になったと言い切っているという点で、詩であり、井上陽水は詩人であるなあと思うのだ。