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俳句短歌

歳時記をめくる高尚な趣味

この前ジュウイチのことを調べて、慈悲心鳥と呼ばれ俳句で季語として使われていることを知った。

ジュウイチは鳴き声がジュウイチと聞こえるからジュウイチという名前がついたのだという。

昔は慈悲心鳥と呼ばれていたのも、鳴き声がジヒシンと聞こえたからではないかと書かれていた。

マニアックな鳥が俳句で季語として使われていることを知り、他にも野鳥が季語として使われていないかと歳時記をめくっていた。

歳時記をめくるなどなかなか高尚な趣味だと自分でも思う。

本棚にある歳時記は『合本現代俳句歳時記』で、角川春樹が編集しており、評価が高かったので昔買ったものだ。

オオルリ、コマドリ、ブッポウソウなども季語として使われていることを知った。

この歳時記の良いところは例句が充実しているところだ。

動物のカテゴリーから例句を眺めていると、加藤楸邨が多いことに気づく。

興味があるから目に入るだけかもしれないが。

人間探求派、加藤楸邨。

人間探求派というネーミングセンス。

誰が名づけたのだろう。

今となってはダサ格好良い。

雉子の眸のかうかうとして売られけり  加藤楸邨

有名な句だ。

そして、いかにも詩という感じがして魅力がある。

ギョッとする感じ。

雉は死んでいるが、目を見開いている。

何か心を締め付けられる。

加藤楸邨が好きなのだった。

弟子にスーパーインテリの安東次男がいる。

当時の界隈ではアンツグと呼ばれていた。

帝国経済学部を出て、フランス語もできて海軍主計をやったりしている。

加藤楸邨の弟子なのだから面白いものがたくさんありそうなものだが、正直なところそれほど知らない。

話題にななりにくいので作品をあまり知らないせいかもしれない。

安東次男の弟子の高橋睦郎はもう少しわかるのだが。

ビートルズのようにたくさん語るネタがあるとその界隈は盛り上がるし、あまりネタがないと盛り上がらない。

インターネットの時代となっているので、たくさんのネタがたくさんの混沌で増殖する。

それが楽しい。

iPhoneSE4が出る出ないで話題になっており、正式発表されていない情報で妄想が膨らみ盛り上がる。

この状態が良いのか悪いのか。