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哲学

火炎瓶が一本二本

ネオダダとして赤瀬川原平に触れた。

この人は、私にとってリアルタイムではないのでピンとこないがすごい人だ。

みうらじゅん的なイメージがある。

まず、別名尾辻克彦で芥川賞作家だ。

役に立たないものとしてのトマソン、老人力、『新解さんの謎』。

『新解さんの謎』は三省堂の新明解国語辞典による言葉の解釈が癖があり、人間的で、「新解さん」という人物像が浮かび上がるようだ、という話だ。

この本の中で紹介されており、私は面白いと思っているが、他の人にはなかなか面白さが伝わらなかったもどかしい経験をしたものがある。

「火炎瓶」の説明で、かぞえ方が「一本」。

よく言われるのが、火炎瓶の作り方が書いてあるから面白い、というものだが、ここは私にとってはそれほど違和感が無い。

火炎瓶のかぞえ方なんてどうでも良いのにさも、知りたかったでしょ、という感じで載っているのが面白いのだ。

それプラス、「一本」の、そりゃそうだよなあ、感が面白いのだ。

この面白さはなかなか伝わらないということがわかっている。

面白く無いかなあ。

他に有名なのが「恋愛」。

•••二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで•••

合体したいと思って良いのだと思ったものだ。

辞書が入っているのだから。

まあ、今となっては時代遅れ感がある。

ある版以降は「合体」の表現は無くなっている。