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古文が結構好きだ。
万葉集など、庶民の歌が入っているということで人気だ。
当時の人の気持ちがわかると通じ合うようで楽しい。
一方で古今和歌集のような貴族ばかりの煌びやかな感じも良いと思うようになった。
古今和歌集ではないが、藤原道長の有名な歌、
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば
この歌、高校で古文を習い始めた若者が、良いなあ、と思うだろうか。
調子に乗っちゃって、道長って嫌なやつという印象を持つのではないか。
しかし、歳をとると、逆に振り切ってしまっているキャラの立ったダイナミックさに惹かれるようになる。
謙虚さを持ちながらも逆に言っちゃう、ドカンとした感じ。
古文好きには通じるが、一般的には通じない言葉がある。
貴種流離譚。
きしゅりゅうりたん。
折口信夫が名付けたのか、格好良い響きだ。
若者が旅をして英雄となる話。
折口信夫イコール釈迢空だ。
よくよく考えると、釈迢空という号も格好良い。
笠智衆とは関係ない。