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近現代詩

つんくとROLLY

つんくとROLLYはなんとなく似ていると思う。

つんくはシャ乱Qのボーカルで、ROLLYはすかんちのボーカル。

どちらもシンガーソングライターで、ロックの歴史に詳しく曲にパロディネタを散りばめることがある気がする。

ROLLYはギターがものすごく上手いと思う。

すかんちなら「ペチカ」が好きだ。

「あなたはせんせい」というフレーズが出てくるが、これはフィンガー5の『個人授業』から来ているということに最近気づいた。

『個人授業』の作詞は阿久悠。

「あなたはせんせい」というフレーズにフックがあるので、後に影響を与えることになったのだと思う。

『恋のマジックポーション』も良い。

最後の切り札No.9、これで魔法の薬は二度と使えない、という歌詞が出てくる。

これで思い出すのが、吉増剛造の「いやな絵」という詩の「再び投げることは禁じられている」というフレーズ。

設定を押し付ける感じ。

シャ乱Qなら『My Babe 君が眠るまで』。

「君が先に眠るまでもったいないから起きてる」。

これも心に残るフレーズなのだが、論理的であって、詩的ではない。

つんくの詩が炸裂するのはやはりアイドルに提供した曲においてだと思う。

シャ乱Qが面白いのは、はたけも作曲しまことも作詞する点だ。

『上・京・物・語』は上記の体制で、ボーカルはつんくという何というか、リベラルな雰囲気のバンドだと思う。