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生活

古き良き時代の終焉

職場のお世話になった先輩が海外へ出向となった。

この2年間で立て続けに3人の先輩が職場からいなくなり、実務の担当としては最も年配となってしまった。

したがって、なんでも知っているだろ、という前提で扱われる。

実際には何にも知らないので辛い。

興味のあるものしか覚えられないタチなので、わからないことが多すぎる。

職場も古き良き時代が終わった感じだ。

この場合の古き良きというのは、古き良きアメリカ的な意味での古き良きだ。

一昔前はもっとダラダラと仕事をしていた。

ブラブラと書庫へ行って資料を整理しながらサボったりしていた。

今では全くそのような雰囲気ではなく、効率的に自分の仕事を仕上げてとっとと帰るという感じだ。

残業は悪で、コスパタイパが正義だ。

文化の深みや奥ゆかしさが失われそうだが、結局パソコンが当たり前になりエクセルの普及によってそろばんや電卓が廃れていったのと同じような感じだ。

そろばんや電卓を使わなくなったことにより何か文化の深みや奥ゆかしさが失われたのだろうか。

これは失われたのだろう。

その世代の人々からすれば、いろいろ言いたいことがあるはずだ。

今度は私がその世代の人になってしまった。

なにか残念な思いを抱えつつも、コスパタイパの今の雰囲気が主流になって、また次の世代が現れる。

これの繰り返しだ。

そして牧歌的なものに憧れる。

牧歌的だが知的。

つまりカンタベリーロックだ。

バックトゥザカンタベリーロックだ。