ヘルシオ(AX-XA20)を買って10か月が経った。

買う前にいろいろ調べたが、実際に使ってみてわかったことは、調べてもわからないことばかりだった。良かったこと、正直いまいちだったこと、両方まとめておく。

同じヘルシオを検討している人、すでに持っているけど使いこなせていない人の参考になれば。

買う前に思っていたこととのギャップ

ヘルシオを買う前、「蒸気で調理するから健康的」「自動でやってくれるから楽」というイメージを持っていた。

ちなみにヘルシオはヘルシーと減る塩にかかっているとのこと。

実際に使ってみてまず気づいたのは、時間がかかるということ。普通の電子レンジと比べると、どの調理も時間は長い。ただ、自動でやってくれるので、その間は別のことができる。「時間がかかる」と「手がかかる」は別の話だ。

もうひとつのギャップは、普通のオーブン機能や電子レンジ機能は特別優れているわけではないこと。ヘルシオの本領はあくまでウォーターオーブン(過熱水蒸気)を使った調理にある。そこを外すと、普通の調理家電と大差ない。

使いこなすまでにそれなりに試行錯誤が必要だった。失敗もした。それも含めて記録している。

ヘルシオが本当に強い場面|安くて地味な食材が化ける

高い食材を使えば美味しいのは当然だ。ヘルシオが面白いのは、安くて地味な食材がちゃんと化けること。

鶏むね肉

鶏むね肉はパサつきやすい食材の代表格だ。普通に焼くとどうしても固くなる。ヘルシオで調理するとしっとり仕上がる。安い食材がちゃんとごちそうになる感覚がある。

焼き魚・干物

魚焼きグリルを使うと後片付けが面倒だ。ヘルシオなら庫内に入れてスタートするだけ。においも比較的抑えられる。干物もきれいに仕上がる。グリルを使わなくなった。

焼き芋

さつまいもを入れてスタートするだけ。ほったらかしで甘い焼き芋ができる。石焼き芋のような仕上がりになる。子どもたちにも好評だ。

フライドポテト

じゃがいもを切って入れるだけ。スプレーのオリーブオイルをまぶす。揚げ物をせずにポテトが食べられるのはありがたい。

麻婆豆腐(市販の素を使用)

これは意外だった。豆腐に市販の麻婆豆腐の素をかけたものを、ヘルシオの「まかせて調理(炒める)」で。ネギや肉は追加しなくて良い。水分が程よく飛んで、味が締まる。フライパンで作るより旨味が凝縮される感じがある。素も随分進化している。中村屋のやつは美味しい。

スーパーの惣菜の温め直し(天ぷら)

これが一番の発見かもしれない。スーパーで買った天ぷらをヘルシオで温め直すと、サクサクに復活する。電子レンジで温めるとべちゃっとなるのが、まるで揚げたてのようになる。感動の美味しさ。

正直いまいちだった場面

良いことばかり書いてもしかたない。うまくいかなかったことも書いておく。

冷凍ご飯の解凍

まかせて調理の「蒸す・ゆでる」で試したが、中心が冷たいままだった。蒸気は外側から温めるため、冷凍された中心まで熱が届きにくい。今のところ解決策は見つかっていない。冷凍ご飯の解凍は普通の電子レンジのほうが向いている、というのが正直な結論だ。

冷凍ピザのクリスピー感

冷凍ピザをカリッと仕上げたくて、温度や時間を変えながら複数回試した。230℃でも250℃でも、パリッとした食感にはならなかった。ウォーターオーブンは水分を使うため、クリスピー系の食感とは相性が悪いようだ。現在も検証中。

解凍・急速加熱全般

冷凍ものを素早く温めたいときは、電子レンジのほうが早くて確実だ。ヘルシオは加熱に時間がかかるため、急ぎの場面には向かない。

アレルギー対応の観点から

我が家は卵と乳製品のアレルギーがある。

ヘルシオは食材そのものを調理する場面が多いため、アレルギー対応と相性がいい。鶏むね肉、野菜、魚——これらは卵も乳製品も関係ない。シンプルな食材をそのまま美味しく仕上げてくれる。

市販の惣菜や加工食品は原材料の確認が必要だが、素材から調理するならアレルゲンを自分でコントロールできる。その点でヘルシオは使いやすい。

まかせて調理、実際どう?

まかせて調理のメニューは「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4種類だ。

食材をセットして選ぶだけ。

これは恐るべきことに、手動よりうまく仕上げてくれる印象だ。この感覚は何だろう。

手動だとある程度自分に責任があるが、まかせて調理だと機械の責任にできることと関係あるかもしれない。

多少焦げても機械の割にはよくやってくれたと言う感覚になる。

手動で焦がしてしまったら自分を責めることになる。

つまり気楽だ。いや、実際うまいこと調理してくれる。信頼している。

こんな人に向いている・向いていない

向いている人

  • 調理中に別のことをしたい人
  • 蒸し料理・焼き魚・焼き芋をよく作る人
  • 揚げ物を減らしたい人
  • スーパーの惣菜を美味しく温め直したい人
  • アレルギーがあり素材から調理することが多い人

向いていない人

  • とにかく早く調理を終わらせたい人
  • 冷凍食品の解凍・再加熱がメインの人
  • クリスピーな食感にこだわる人

まとめ

10か月使って感じるのは、ウォーターオーブン機能を活かせる場面に集中して使うのが正解だということ。鶏むね肉、焼き魚、焼き芋、天ぷらの温め直し——この辺りは本当に強い。

冷凍ご飯の解凍や冷凍ピザのクリスピー仕上げは、今のところうまくいっていない。引き続き検証していく。

個別の調理記録はこちら。