以前、なると金時でねっとり焼き芋を作ろうとしたことがある。

結果はホクホク。悪くはないが、目指した食感ではなかった。

品種が違えば、結果も変わる。そう思い、今回は草津近くで手に入った3品種を比較してみた。

使った機種はSharpのヘルシオ AX-XA20だ。

今回比較した3品種

今回用意したのは以下の3つ。

  • 甘太くん(べにはるか系・大分県産ブランドいも)
  • 紅桜島(シルクスイート系)
  • ぶりゅれいも(べにはるか系)

甘太くんとぶりゅれいもはどちらもべにはるか系。同じベース品種でも熟成・産地管理が違えば味が変わるのか、という点も確かめたかった。

さつまいも外観

ヘルシオ AX-XA20での設定

自動の「焼きいも」コースは使わない。

自動コースは加熱時間が短く、ねっとりにするには温度帯の通過が速すぎる。でんぷんが糖に変わる57〜75℃の低温帯をゆっくり通過させることで甘みが引き出される。だから手動で低温・長時間に設定する。

設定はこうだ。

モード手動 → ウォーターオーブン
予熱なし・1段
温度160℃
時間90分
置き場所下段(2段タイプは必ず下段)

水タンクには水位1以上の水を入れてからスタートする。

天板にアルミホイルを敷き、その上に芋を並べる。蜜が垂れて天板が汚れるのを防ぐためだ。

ヘルシオ入れる前
ヘルシオ設定2

焼き上がり

90分後、3本とも皮がふかふかに浮き上がり、蜜がアルミホイルに垂れていた。

ヘルシオ入れた後

食べ比べた結果

甘太くん(べにはるか系):とにかく甘い

3品種の中で最も甘かった。

砂糖なしで、栗きんとんのきんとんの部分のような甘さだ。お正月に食べるあの濃厚な甘みが、さつまいもだけで出ている。

おやつとしてそのまま食べるには完成している。卵も乳製品も使わず、これだけ甘いものが出来上がるのは正直驚いた。

ただ、甘さが強すぎてたくさんは食べられない。1本をひとりで完食するのはきつかった。

紅桜島(シルクスイート系):甘さ控えめ・しっとり・家族に最も好評

甘太くんより甘さが控えめで、しっとりとした食感だった。

食べやすい。甘すぎず、でも甘みはしっかりある。量を食べられる。

子どもを含めた家族全員で食べたところ、これが最も好評だった。甘太くんは「甘すぎる」という声も出たが、紅桜島はそれがなかった。

ねっとりを目指すなら、まずこれを選ぶのが無難だと思う。

つまり品種で言えばシルクスイートだ。

ぶりゅれいも(べにはるか系):甘さは紅桜島と同程度、さつまいもらしさが残る

甘さは紅桜島と同じくらいだ。

ただ、やや筋っぽさが残った。悪い意味ではなく、さつまいも本来の食感と風味が残っているとも言える。ねっとり感はどれも同等でさすがはヘルシオというところ。

甘太くんと同じべにはるか系なのに、この差は面白かった。熟成期間や産地管理の違いが出ているのかもしれない。

3品種の比較まとめ

品種系統甘さ食感向いている人
甘太くんべにはるか系★★★ねっとり濃厚甘いおやつを求める人
紅桜島シルクスイート系★★☆しっとり食べやすい家族みんなで食べたい人
ぶりゅれいもべにはるか系★★☆やや筋あり・さつまいもらしい昔ながらの風味も残したい人

アレルギー対応おやつとして

我が家の子どもは卵と乳製品のアレルギーがある。

焼き芋はさつまいもだけで作るので、卵も乳製品も砂糖も使わない。それでこれだけ甘いものが出来上がる。おやつとして出しやすい。

特に甘太くんは「お菓子を食べている感覚」に近い甘さなので、アレルギー対応のおやつを探している親には試してみてほしい。

まとめ

ヘルシオ AX-XA20でねっとり焼き芋を作るなら、品種選びが結果を決める。

なると金時でねっとりを目指してホクホクになった経験から言うと、ホクホク系の品種でねっとりは難しい。最初からねっとり系・しっとり系を選ぶべきだ。

今回の3品種なら、最初の一本は紅桜島(シルクスイート)をすすめる。甘さのバランスが良く、失敗しにくい。甘いおやつを優先するなら甘太くん(べにはるか)だ。

設定は手動・ウォーターオーブン・160℃・90分・下段。これで3品種どれもねっとりに仕上がった。