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生活

ジャケ買いは金持ちの高尚な趣味

 ジャケ買いという言葉はよく見かける。

 やったことあるかと言えば、無い。

 ジャケ買いと言えばレコードのイメージが強い。

 「K」の列のレコードをペラペラめくって、これは、というレコードをエイヤで買うことを意味するものと理解している。

 私はレコードではなく、CDの時代の人間なので、この経験は無いが、何となくイメージはできる。

 レコードくらい大きければ、プログレのジャケットなど壁に飾ったらサマになりそうだ。

 原子心母など。ポスターみたいに。

プログレではないが、ドナルド・フェイゲンのラジオDJが煙草を吸っているやつも格好良いと思う。

 ジャズもサマになりそう。

 ジャズで格好良いジャケットと言ったらなんだろう。

 ミンガスの直立猿人とか。

 私の時代では、店で買うとなるとシングルCDで、縦長の小さいやつだ。

 壁に飾れない。

 私が初めて買ったのは、大事MANブラザーズバンドの『それが大事』だ。小学4年生くらいのときか。

 あまり格好良いジャケとは言えない。

 しかし、オールマンブラザーズバンドのもじりだということは洋楽を聞くようになってから気づいた。

 子供のころなどお金がないから、図書館かレンタル屋から借りてきてカセットテープにダビング。

 爪を折って、重ね録りできないようにする。

 のちにMDにダビングするようになる。

 これは曲の頭出しができて画期的だった。

 そんな感じなので、中身のわからないレコードをジャケットだけ見てエイヤで買うなど、とんでもない。

 そんな贅沢はできない。

 ジャケ買いなど金持ちの高尚な趣味ではないかと思うのだ。