私が大学に入った2001年は、マルクス主義は人気がなかった。
人気が無かったというより無いことになっていた。
逆にマルクスは今となっては人気がないが、理論としては使えるところがある、という雰囲気だった。
少しは使えるも何も、大学に入るまでマルクスに触れてこなかったので、何か歯に何か挟まったような取り上げられ方だった。
後にベンヤミンやアドルノなどフランクフルト学派は、マルクスの影響を受けた人々の集まりだと知る。
バタイユもベンヤミンに関係しているし、何かしらの知的な魅力があった。
共産党宣言も、文章としてまあまあおもしろいと思う。
面白いというか、読みやすく、元気が出る。
この本はバズったのだろう。
この本はというよりかは、万国の労働者よ、団結せよ、がバズったか。
今ならハッシュタグつけて発信するのかもしれない。
マルクスの影響は、マルクスのことをほとんど知らない者からみても凄まじい。
マルクスは活動に熱心だったのだろうか。
これだけバズっていれば、アフィリエイト収入だけで暮らせそうだが、そういう問題ではないのか。
バズってFIREするマルクス。
労働しないマルクス。
そもそもマルクスは労働していないのか?
マルクス主義は閉鎖的な世界観で、搾取によって皺寄せされるイメージだ。
これは本当なのか。
一方で株や経済を語る人は、経済は成長し続けるという前提だ。
私も後者の世界観だが、世界をミニチュアにして10人くらいで構成しても成長し続けるのかと言われたらそれは無理な気がする。
永久機関的に無理な気がする。
ということは、やはりどこかに皺寄せが?
この皺寄せ部分を人間の心に持ってくれば、経済的に成長し続けることが可能だという感覚があるのだが、この感覚が誰かに伝わったことはない。
どなたか同じ感覚の方いませんか。