貨幣は貨幣論という論考や、マネタリズムという思想もあるように複雑なイメージだ。
誰が言い出したのかわからないが、貨幣の3つの機能として「価値の保存機能」「交換機能」「価値の尺度機能」というものがあるらしい。
貨幣といえば原始人が大きな石のお金をゴロゴロと転がしているものが想像できる。
それが今ではQRコード決済や電子マネーで実態が無くなっている。
しかも不正が起こりにくく税金の取りっぱぐれのリスクが少ないということで、先進国ではないところの方が普及しているのだという。
あれだけ人口の多い中国で税金の取りっぱぐれが無くなれば、インパクトは相当大きいのではないか。
そのインパクトが大きい中国で現金が動くことなく、大量の取引がされていることに何か問題は起こらないのだろうか。
貨幣というものの複雑性から見て、何か危うさを感じないでもない。
逆に少しくらいの変化など吸収できるほど複雑ということか。
金本位制で、金との交換が保証されていた兌換紙幣が、保証されなくなった不換紙幣に変わったところで破綻しなかったということ同じだろうか。
電子マネーで貨幣としての実態が無いにしても、現金との交換が保証されているからうまくいっているのだろうか。
誰かがこっそり大量の現金を抜き取っていた場合、電子マネーは現金に変えられない、となったら、電子マネーの価値は下落するだろう。
インフレの加熱を抑えるのには役に立つかもしれない。
逆はできないのか?
電子マネーの1円で、現金2円と交換できることにしたら徐々に電子マネーの価値が2円に近づいていくのではないか。
そうすれば電子マネー500万円分持っていたら、1000万円の価値を持つことになる。
そうなるか?
神の見えざる手で調整されるか。
人類は兌換紙幣から不換紙幣へ移行した時にとっくに経験済みということだろうか。