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早稲田

野生の生物も雨は嫌

 野鳥が卵を雨から守るため、羽を広げて雨が当たらないようにしている動画を見た。

 卵が雨で駄目になるとは思えないし、羽を広げたところで100%雨を防げるわけないと思うが、実際にかばっている。

 不思議だ。

 本能がそうさせるのか。

 親鳥が卵に対して、雨が嫌だろうなあ、という感情が湧き起こるのか。

 この動画を見たときに、長谷川眞理子先生の講義を思い出した。

 一般教養の生物学だったと思う。

 チンパンジーの観察をしている時に、雨が降って来て、葉っぱを傘のようにしたという。

 チンパンジーも雨が嫌なのね、と言っていた。

 この話を25年経った今も覚えているということは、当時も不思議だと思ったのだろう。

 チンパンジーなら人間に近いから、濡れるのが嫌なのはなんとなくわかる。

 しかし、我々が濡れるのが嫌なのはなぜか。

 服が濡れたり、靴が濡れて臭くなるのが嫌なのだ。

 チンパンジーは服も靴もつけていないではないか。

 寒いから嫌なのか?

 長谷川眞理子先生はハセマリと呼ばれ人気があった。

 簡単に単位をくれることでも人気があった。

 しかし、私の次の年から急に厳しくなったと聞く。

 先生に何があったのだろうか。

 このままでは学生が駄目になると思ったのだろうか。

 あるいは、このままでは学生が駄目になると思った事務局から言われたのだろうか。

 人気なだけあって面白かった。

 生物学者も良いな、などと思ったが当時すでに文系の道を進んでおり時すでに遅し。

 こういう、憧れを抱かせるような講義は進路が決まる前に出会うようにしないと駄目だ。

 確か東工大は一般教養に力を入れており、将来を変えてしまうような面白い講義わたくさんやっているのかもしれない。

 長谷川先生はニュートンが好きで、ニュートン様と言っていた。

 ワインは飲みすぎなければ会話も弾むしとても良い、と言っていたのも覚えている。

 先生はワインが好きなのだろうか。