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近現代詩

谷川俊太郎が亡くなった

 吉本隆明が言うには「日本でプロフェッショナルだと言える詩人が三人いる。それは田村隆一、谷川俊太郎、吉増剛造だ。」

 吉本隆明が言うのだから信じてしまう。

 田村隆一はダンディ、谷川俊太郎はポップ、吉増剛造は難解。

 私は吉増剛造のファンだが、教科書には載らない。

 谷川俊太郎は教科書に載っている。 

 ビートルズの曲が音楽の教科書に載っているように、谷川俊太郎の詩は国語の教科書に載っている。 

 国民的詩人。

 カムチャツカの若者が…。このインパクト。

 谷川俊太郎のようになりたいかと言われれば、別になりたくない。なれそうにない。別次元の天才のイメージ。

 とてつもない努力をすれば吉増剛造のようにはなれるかもしれないが、谷川俊太郎のようにはなれそうにない。

 吉増剛造風というのはできそうだが、谷川俊太郎風というのはできそうにない。

 人の心を摑むポップなセンスがある。

 歌謡曲に近いと言ったら怒られるか。

 鉄腕アトムも谷川俊太郎。これはあまり詩的ではない。

 合唱曲『方舟』の作詞は大岡信。詩に曲をつけたものだが、これは大岡信が10代の頃の詩だそうだ。

 格好良いのだが全然ポップではない。難解。

 谷川俊太郎はポップ。ポップであるがゆえに、CMにも使われる。ネスカフェ。