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哲学

鎌田東二先生が亡くなった

亡くなったのは5月のことで、亡くなったのを知ったのが先ほど。

Wikipediaで。

最近仏教に興味があり、梅原猛の『梅原猛の授業 仏教』のあとがきを読んだ。

朝日文庫版で、鎌田東二先生が書いていた。

また、しんめいP『自分とか、ないから。』の巻末の解説も鎌田東二先生だった。

本編でも70代でバク転できるすごい人ということで登場していた。

そう言えば先生どうしているのかな、と思い検索したところWikipediaで死去2025年5月30日と出ていた。

まさか。あんなに若々しい方が。

ネット情報は死んでいない人を死んだことにすることがあるので、その類かとも思ったが、あちこち調べるとどうやら本当らしい。

鎌田東二先生を知ったのは早稲田大学での講義だ。

私は2001年度入学なので鎌田先生は当時50歳。

「比較宗教学」という講義で、大教室に100人ほど集まる人気講義だった。

人気講義ではあったが、個人的にはそこまで面白いと思わなかった。

出席を取らず楽勝で単位を取れて映画を見ることが多いということで人が集まっていたのではないか。

先生もカリスマ的なオーラがあるというわけではなかった。

どちらかと言えば気さくでフレンドリーな感じだった。

しかし、ニコニコしながら法螺貝を吹いたり自作の神道ソングなどを歌うものだから、逆のヤバさ、狂気を感じた。

悲しい場面で明るいBGMが流れるあの感じだ。

教科書も分厚くて高かった。

確か『エッジの思想―翁童論〈3〉』。

当時大学で指定されている教科書は本屋で新品を買わねばならないと思っていたので5000円以上するこの本を買った。

しかし、結果的に買わなくても単位は取れたと思う。

少なくとも早稲田周辺には古本屋が多いのでそこで手に入れれば良かったと思う。

指定されている本は古本に売られ溢れるのだ。

中にはサインが入っている本も売られていたりして、古本屋にはそういうものの発掘という楽しみもある。

一方で、高い教科書を買ったものだから元を取ろうとして一所懸命読むものだ。

労力を費やしたという意味では著者である先生にも愛着が湧く。

愛着が湧くなどと言ったらおこがましいが、鎌田先生にはそのようにして愛着を持ったものだ。

数ある宗教の中でも神道を贔屓してしまうのは鎌田先生が特に神道の専門家だからだ。

鎌田先生を知った上で思想関係の本を読んでいると、よく鎌田東二の名前が出てくる。

あたかも思想界の重鎮であるかのように。

こちらとしては生の鎌田先生を毎週見ていたので、あんなに気さくな先生がこんなに重々しく扱われるなんて信じられない感覚だった。

しかし実際に大物なのだろう。

吉本隆明、廣松渉、柄谷行人、浅田彰、栗本慎一郎、蓮實重彦、中沢新一などという名前とともに鎌田東二も出てくるのだ。

鎌田先生は神道ソングライターというシンガーソングライターでもあるからCDを出していて、持っている。

「この星の光に魅かれて」。当時アマゾンでも売っていたと思う。

このCDを持っているどころか、限定ライブ版も持っている。どこかのお寺でのライブだ。

CDRに焼いたものだが、探せば出てくると思うので久しぶりに聞いてみようか。

物置みたいになっている2階から引っ張り出してきた。
1999.10.23 正中山遠壽院鬼子母神堂 99枚限定制作とある。
好きな「君の名を呼べば」の収録されている。
この曲はスタジオ版にも収録されているが、結構良いのだ。
間奏では色々な宗教のお経や呪文を唱えるというもので、異宗教同士で争うなというストレートなメッセージだと思う。

このCDRは鎌田先生から直接借りて焼かせてもらったのではなかったか。

それほど気さくな先生だった。

当時は精力的に音楽活動も行っており、1度見に行こうと思ったが脳に映像が浮かばないので結局行かずじまいであったと思われる。

大人になった今、もう一度講演などでお話を聞き、世界を捉え直したかった。残念だ。

今のうちにやっておかないと後悔することになる。

吉増剛造先生も近くでイベントがあったら行かなくては。