FanPoteri
近現代詩

つんくの作詞は詩的

私はビートルマニアだ。

そしてモーヲタだった。

モーヲタというよりかはハロー!プロジェクトファンだった。

ハロー!プロジェクトファンだったというよりかはつんくのファンだった。

しかし、シャ乱Qにはそれほど惹かれなかったのでハロヲタっだったというべきか。

シャ乱Qなら『都会のメロディー』が好きだ。短いイントロが格好良い。

つんくなら『TOUCH ME』。

これらは音楽としては好きだが、歌詞はさほど惹かれない。

『TOUCH ME』の歌詞など露骨にアダルトだ。

この手で奥の方まで確かめてきたし好きな格好だって知ってる (つんく♂「TOUCH ME」)

私小説的な面白さはあるが、私が惹かれるジャンルではない。

一方、つんくが作詞したアイドルの歌での歌詞は型が狭まって言語の俳句的な面白さが感じられる。

夏の妙な雰囲気でついうなずいちゃったけど(松浦亜弥「トロピカ〜ル恋して〜る」)

アイドルの歌の冒頭とは思えない面白さ。

特に「妙な」というところ。

若い女の子が主人公である設定なので、ズレた感じが良い。

後付けではあるが、稲川淳二もチラついて面白い。

内容も面白い。

中学生くらいの男女が海外のリゾート地へ旅行へ行くという、現実では考えにくいファンタジーなもの。

山口百恵や松田聖子の歌詞でこんなのはないだろう。

秋元康の歌詞もアイドルの歌詞として面白いが、なんというか、言葉そのものの面白さではない。言い換えると詩的な面白さではない。理屈を感じる。