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俳句短歌

早稲田への愛着

 早稲田大学に入学すると、早稲田大学に愛着を持つようになる。

 どこの大学でもそういうものかもしれない。

 オリンピックで日本を応援するように箱根駅伝は早稲田を応援する。

 早慶戦は相対的に早稲田を応援する。

 紺碧の空が聞けるのも良い。

 都の西北でおなじみの校歌よりも、応援歌である紺碧の空の方が込み上げるものがある。覇者覇者早稲田。

 ちなみに湘南高校の応援歌は青春の歌だが、これは卒業してからはあまり聴くことがない。

 早稲田に入ってからわかったが、本気で慶應をライバル視しているわけではない。 

 ライバル視するポーズを楽しんでいるだけだ。本当はたいして気にしていないというか、自分には関係ないのでどうでも良い。

 不倫する芸能人に抱く感情と同じ。

 早稲田に愛着を持つのは、早稲田で講座を持つ人が早稲田のことが好きだということもあるだろう。

 一般教養を教える人は、自らが早稲田卒など、早稲田好きが集まるのではないか。

 高橋世織教授がその典型だと思う。YMOの高橋幸宏の従兄弟。

 よく江戸川乱歩が早稲田の政経で、書庫に乱歩が落書きをした本が残っていると言っていた気がする。

 これは見ることは叶わなかった。

 こういうわけで、早稲田出身者にも愛着がある。

 例えば大橋巨泉。

 幼い私は世界まるごとHOWマッチの人だという認識しかなかったが、俳句とジャズに興味を持つようになってからは気になって仕方がない。

 そもそも「巨泉」は俳号であって、ジャズ評論家でもあるのか。

 巨泉が俳句を論じたものなどどこかに残っていないのだろうか。

 また、会津八一。

 美術史家で歌人で書家。

 すべて興味ある。

 特に短歌など教科書にも出てくるほど有名と思う。ひらがなだけのやつだ。

 心残りなのは、大学内に会津八一記念博物館があるのだが、じっくり見た記憶がない。

 一度くらいは入ったことがあると思うのだが全く記憶にない。

 じっくり見ておけばよかったと思っている。

 坪内博士記念演劇博物館は何回か行ったことを覚えている。

 坪内逍遥、ショウヨウだからコレクションとして小さな羊の置物が何個かあったのではなかったか。 

 しかしながら坪内逍遥は東大出身だ。早大では教授をやっていたのだ。

 坪内教授の胸像がキャンパス内にあり、手を差し出しているので握手をすると合格すると聞いたことがあったが、これは大学側から厳しく禁止されていた気がする。