良いものは良いという典型と思うが、ヨーヨー・マがリベルタンゴを演奏しているサントリーのCMは感動したのを覚えている。
サントリーの文化的な雰囲気にしてやられた感がある。
1998年のCMらしい。これは話題になったから皆良いと思ったということだろう。
ヨーヨー・マは中国系アメリカ人の世界的チェリスト。日本語だとセロ弾き。
このCMからピアソラやバンドネオンを知った。
ピアソラはリベルタンゴを作曲したバンドネオン奏者。
怒られるがリベルタンゴはオリジナルのピアソラの演奏より良いと思う。
ピアソラはジャズに近いので比べるものではないのかもしれない。
しかし、ピアソラはピアソラで『ミケランジェロ70』という曲が速くて格好良い。
この曲は早稲田でバンドネオンのライブに行ったときに、アンコールで「格好良い曲があるんですよ」ということで演奏された。今はなき学生会館でのこと。
アンコールというものは演奏する方も思い入れがあるものを持ってくるので、心を揺さぶられることが多い。
ビートルズのコピーバンドの『サム・アザー・ガイ』、石田組の『シーザーズ・パレス・ブルース』など心を揺さぶられた。
ヨーヨー・マのCMはウイスキーのローヤルのものだった。
少し良いウイスキーということで、いつもは角を飲んでいる父親が買って飲ませてくれたものだ。
いつも飲んでいる角は黒いラベルの「味わい旨口」だった。これは今では売ってなさそう。
響は買ったことがないが、グラスで飲んだことがある。甘めで美味しいということはわかった。
甘めで美味しいといえばオールドだ。響ほど高くないので、少し贅沢をしたいときに買っていた。
オールドは何より瓶のデザインが良い。ダルマの愛称で、小錦がCMをやっていたことがあると思う。
スコッチにまで手を出して、ラフロイグやボウモアをよく飲んだ。ラフロイグの強烈な香りが良いのだなどと通を気取りながら。
まだ円高だったのでそこまで高く無かったと思う。
高くないと言えばブラックニッカ。ウイスキーで晩酌使用と思ったらこれを買ってきた。
キリンが富士山麓というウイスキーを出していて、それほど高くなくて美味しいということでこれもよく飲んだ。もう売っていないようだ。
ああ、お酒のことを書くのは楽しいな。もう飲めないのは残念。